はじめに
今回、私たちはヨーロッパ宇宙機関のX線天文衛星XMMニュートンと日本のすばる
望遠鏡を用いて、南天にある南の冠座・R星星形成領域を観測し、暗黒星雲の奥深く
で誕生したばかりの星のコアを世界で初めて明確に捕らえました。この観測によりガスが
落ち込んで星が徐々に成長する過程が初めて見えてきました。
この研究成果に関する記者発表が、アメリカ時間2005年3月1日午後2時(日本
時間3月2日午前4時)にアメリカ航空宇宙局(NASA)から行われました。本発表に
合わせて、国立天文台からもすばる望遠鏡の成果発表も行われました。当発表は今年の
4月にアメリカの、アストロフィジカルジャーナル誌(Astrophysical Journal)に掲載
される論文に基づいております。
この研究は、NASAアメリカ航空宇宙局、ゴダード宇宙航空センター(Goddard
Space Flight Center)の博士研究員、濱口健二を中心とするアメリカとイタリアの
X線観測グループ、そして、東京大学の根建航大学院生、小林尚人博士のすばる望遠
鏡による赤外線観測グループの共同研究によって成されました。
誕生直後の星は周囲を非常に濃いガス雲で覆われており、通常の望遠鏡ではその中
心部で生まれつつある星を捕らえる事ができません。X線はこのようなガスを透過
する性質があるため、これまで知られる最も若い段階の、“将来、太陽のような恒星
に成長する星”の表面上で起こった超高温の爆発現象を初めて捕らえる事が
できました。ここまで若い赤子の星の活動の確証は過去に無く、星が如何に作り出さ
れるのか解明する上で大きな手がかりを与えると思われます。
今回紹介させていただく内容は以下の通りです。
1.私たち日本チームからの発表文
2.写真
3.NASAから行われる記者発表(英語)とその和訳
この件に関する質問はアメリカ東部在住の濱口健二、ないし東京大学の小林尚人に
お願いします。連絡先、ないし本結果の客観的な立場からの照会はこちらをご覧下さい。
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プレスリリースの web site
今回のNASAのプレスリリースの文章(最終版)は
http://www.nasa.gov/vision/universe/starsgalaxies/xmm_magnetic_starbirth.html
でご覧になれる予定です。
我々、日本チームからの付加情報は、
http://lheawww.gsfc.nasa.gov/~kenji/pr/050215_xrayps/index.html
に載せる予定です。
ここに載せました画像・説明は、すべて上記のウェッブサイトから得る事が出来ます
のでご利用ください。図は報道資料として御利用頂く限りはご自由にお使いになって
結構ですが、その際は著作権の明記をお願いします。
以上よろしくお願いします。
NASAゴダード宇宙航空センター 濱口健二
東京大学 小林尚人、 根建航